除菌治療後の胃がん検診、毎年忘れずに
ヘリコバクター・ピロリ(以下、ピロリ菌)の除菌治療は一週間3種類のお薬を服用して除菌治療を行います。
お薬は
アモキシシリン、クラリスロマイシン、プロトンポンプ阻害薬
時々、軟便、下痢になることもありますが、発疹(薬疹)が出現しなければほとんどの方は1週間飲み切ります。
その後、一定期間を開けて、担当医の指示で除菌判定検査を行います。
除菌判定検査でピロリ菌が陰性となれば、除菌治療は成功です。
通常の免疫力を維持していれば再度ピロリ菌が胃に入ってきてもピロリ菌が胃に感染することなく排泄されてしまいます。
すなわち、除菌治療に成功すればピロリ菌に再感染することはないと言われています。
したがって、ピロリ菌の除菌治療に成功した方は、胃がんリスク検診を受ける必要はなくなります。
しらべても、ピロリ菌は陰性なわけですから、、、
むしろ、ピロリ菌を除菌治療して慢性胃炎になっているという歴史は変わりません。
除菌成功によって胃がんリスクが1/3に減ったとはいえ、胃がんになる危険は抱えたままのです。
毎年忘れずに 胃がん検診(できれば胃カメラ検査)を受けるようにしましょう。