甲状腺について (1)
健診で甲状腺が腫れていると指摘されることがあります。
甲状腺とはいったいどのような臓器なのでしょうか?
今回は甲状腺について、まとめてみました。
甲状腺は喉仏の下にあって、まるでチョウチョのような形で 気管を覆うように存在する男女共通の臓器です。
甲状腺は全身の活動性をコントロールしている臓器です。甲状腺は甲状腺ホルモンを生産し、血液中に放出(分泌)します。甲状腺ホルモンは血液で運ばれ、全身の臓器にそれぞれ活発に活動するように作用します。
甲状腺ホルモンが沢山分泌されると、甲状腺機能亢進症と呼ばれる状態になり、心臓がどきどきする(動悸)、汗を沢山かく、のどが渇く、食欲が旺盛になる、体重が減る、下痢する、集中力がなくなる、手が震える(振戦)、眼球が突出してくるなどの症状が現れるようになります。
甲状腺ホルモンの分泌が不足してくると、甲状腺機能低下症と呼ばれる状態になり、心臓の働きが遅くなり、皮膚が乾燥する、食欲はさほどないのに太ってしまう、便秘になる、物忘れがひどくなる、顔や手足がむくんでくるなどの症状が現れます。
どちらも、きちんと診断して治療すれば、甲状腺機能を正常に整え、健康状態に戻ることが期待できますので心当たりのある方は是非受診するようお薦めいたします。