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胃腸内科 > 虚血性大腸炎

虚血性大腸炎

突然激しい腹痛(おもに左側腹部痛)がおこり、下痢と下血を繰り返すことがあります。時には嘔吐や発熱を伴うこともあります。これは、大腸の血流が一部途絶えて、大腸粘膜が壊死してしまう虚血性大腸炎です。中年以上の女性に多い病気です。
構造的に左側大腸の血流が乏しい方がいます。虚血性大腸炎の原因は、動脈硬化が進行して血管が細くなり部分的に大腸への血流が途絶えてしまうことによります。また、動脈硬化が進んでいなくても著しい便秘症のために虚血性大腸炎となることがあります。
激しい腹痛、下痢、下血があったら虚血性大腸炎を疑います。経過観察とすることなくただちに緊急大腸内視鏡検査を行うことが大切です。大腸内視鏡検査で、大腸粘膜がまだらに壊死に陥っている所見があれば虚血性大腸炎と診断されます。
治療は、数日間絶食することにより大腸の安静を確保することです。無理して食事をすると腸管穿孔や狭窄の原因となりますから、このような症状を我慢せず医療機関を受診しましょう。

2015/07/14/
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