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胃癌健診で、慢性胃炎を指摘されたけど、、、(1)

これまで毎年胃癌検診では「異常なし」と記載されてきたのに、今年から「慢性胃炎」と記載され、急に病気になったのかと不思議に思った方もいると思います。
2016年度までは、胃がん検診で検討していたのは、「胃がんの疑いがあるか否か」であって、もし慢性胃炎があったとしても、特に記載されませんでした。
 近年の研究で、ヘリコバクターピロリ感染が原因で慢性胃炎となり、慢性胃炎になった方の一部が 胃がんにかかるということが分かってきました。
また、ヘリコバクターピロリ感染のない方は 胃癌にかかることが極めて稀だということが分かってきました。(もちろん、100%安心してよいというわけではありません。)
言い換えれば、現在慢性胃炎となっている方は、ヘリコバクターピロリに感染しており、将来胃癌にかかる危険性をもっているということです。
2017年度の胃癌検診では、バリウム造影でまず慢性胃炎があるかないかを検討し、次に胃癌の疑いがあるか否かを検討してゆきます。
その結果、胃癌の疑いがなくても「慢性胃炎」があれば、将来胃癌になる危険性があるということを知っていただくために「慢性胃炎」という所見が検診結果票に記載されるようになったわけです。

慢性胃炎と診断された方は、ヘリコバクターピロリに感染しているか否かの検査を受け、感染しているのであれば、除菌治療をぜひ検討してほしいと思います。

2017/07/31/
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