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胃腸内科

ノロウィルスによる感染性胃腸炎

冬季は感染性胃腸炎が流行します。とくにノロウィルスが原因と思われる感染性胃腸炎が流行してきました。
今年は、ノロウィルスが新型になったと言われ、多くの方が免疫がないため大流行する恐れがあると心配されています。

主な症状は、腹痛、嘔吐、下痢ですが、ときには39℃前後の発熱や筋肉痛、関節痛を伴う方もいます。
感染ルートは、ノロウィルスに汚染された料理(生カキなど)を食べることが第一です。
ほかに、嘔吐物や下痢便の処理において感染することが多いので、十分に気をつけましょう。
ノロウィルス感染者が排便後不十分な手洗いのまま生活すると、いろいろなところにウィルスが付着し拡散してゆきます。
特に、トイレのドアノブ、トイレットペーパーホルダーなどはもっとも危険です。
家族の誰かがノロウィルスに感染したら、トイレを使った後や、食事の前は十分に石けんで手を洗いましょう。(アルコール消毒は無効ですのでご注意下さい。)

ノロウィルスに対する特効薬はありません。
ひどい下痢になっても、下痢止めを服用することは薦められません。
ノロウィルスを身体に閉じ込めようとしていけないのです。

嘔吐、下痢、発熱による脱水状態を悪化させないことが治療の中心になります。
点滴したり電解質補水液を飲んで、不足がちな水分を補給しましょう。

また、嘔吐や下痢が続いている間は絶食が基本です。
食事を中止して胃や腸に刺激を与えず安静にしましょう。
スープや乳製品、ジュースなどをおなかに入れると、消化しようと働くので刺激になってしまいます。
空腹に耐えられないときは、飴をなめて空腹感を乗り切りましょう。
絶食期間中から電解質補水液と整腸剤を服用すればほとんどの方は回復できます。

下痢がとまって1日以上たってから、食事を回復しましょう。
お粥から開始し、焦らずゆっくり食事の内容をあげてゆきましょう。

2015/12/24/
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