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甲状腺について(2)

前回は甲状腺について、その働きをお話ししました。
さて、健診では甲状腺に腫瘤がないか、甲状腺全体が腫大していないかを触診で判断します。
甲状腺は基本的に左右対称ですが、どちらか、あるいは両方に腫瘤が出来ることがあります。
もちろん、良性の腫瘍と悪性の腫瘍があります。
健診では、甲状腺腫瘍の良性悪性の鑑別することは出来ません。健診で甲状腺に腫瘤を指摘されたら、精密検査として甲状腺超音波検査を受けるようにしましょう。
甲状腺超音波検査では、甲状腺の腫瘤を確認し、細胞診を実施して良性悪性の鑑別をします。
甲状腺の腫瘤にしばしば液体成分が貯まることがあります。基本的にはそのまま経過観察でよいのですが、圧迫症状が強いときは治療対象となることがあります。

また、甲状腺全体が腫大していると診断されたら、甲状腺機能検査で甲状腺ホルモンの分泌が多すぎないか、不足しているか検査を受けましょう。
甲状腺ホルモンの分泌が多すぎるときは、バセドウ病が疑われます。
甲状腺ホルモンの分泌を抑える薬を服用したり、内服放射線治療をしたり、手術などの方法で甲状腺機能を正常化します。
甲状腺ホルモンの分泌が不足しているときは、慢性甲状腺炎が疑われます。
甲状腺ホルモン製剤を服用し、不足した甲状腺ホルモンを補充します。漠然とした倦怠感やむくみ、便秘などの症状がなくなり、もともとの元気な自分を取り戻すことになるでしょう。
甲状腺が腫大していても甲状腺ホルモンの分泌が正常範囲内にあることもあります。すぐの治療は必要ありませんが、将来甲状腺ホルモンの分泌が増えたり減ったりすることがあるので、定期的な(1年に1回程度の)血液検査で経過観察することになります。

2015/12/07/
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