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糖尿病

糖尿病は血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高い状態が続く病気です。
われわれは、食事をすると栄養を吸収して血糖値(血液中のブドウ糖値)が上昇します。やがて、膵臓から分泌されるインスリンホルモンの作用により血糖値は低下します。しかし、糖尿病の患者さんは、血糖値を下げるインスリンホルモンの作用が弱くいつまでも血糖値が高い状態が続きます。

糖尿病の診断基準は

  1. 早朝空腹時血糖値126mg/dl以上
  2. 75gOGTTで2時間値が200mg/dl以上
  3. 随時血糖値200mg/dl以上
  4. HbA1c6.5%以上

1~4のいずれかが2回以上確認されたら糖尿病と診断されます。

糖尿病の初期には、自覚症状はほとんどありませんが、糖尿病が進行すると高血糖のため、喉が渇いたり、多飲、多尿、全身倦怠感、体重減少が現れます。血糖値が高い状態が続くと、血管がもろくなり(動脈硬化)様々な合併症が現れます。
糖尿病の3大合併症は、網膜症、末梢神経障害、腎障害ですが、そのほか命に直接かかわる心筋梗塞や脳卒中の合併が増えてきます。

糖尿病の治療で大切なことは、食事療法と運動療法です。

①食事療法は、身長から割り出した標準体重をもとに一日に必要なエネルギー量を割り出します。

  • 標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22
  • 必要エネルギー(kcal)=標準体重×25~30

必要エネルギーを3回の食事に割り振りながら、実際の栄養量を計算しながら食事をしてゆきます。計算は、日本糖尿病学界編の食品交換表に従います。

②運動療法は、毎日20分以上のウォーキング、あるいは週に3回30分以上のウォーキングをしましょう。冬の山形は道路が凍結するので、くれぐれも転ばないように気をつけてください。

これらの治療でも効果がないときは、お薬による治療を開始しますが、食事療法と運動療法を続ける必要があります。根気よく糖尿病と向き合って頑張りましょう。

糖尿病管理の目標

血糖コントロールはHbA1cを毎月測定して管理します。HbA1cは採血時からさかのぼって1~2か月間の平均血糖値を反映する指標となります。糖尿病の合併症を抑制するためには、HbA1cを7%未満に維持しましょう。

まだ、インシュリン注射を使わずに、食事療法や内服薬だけで治療している方は、HbA1c8%以上は不合格、7%台ならコントロール不十分、7%未満ならコントロール良好と言えます。そのほかの目標は以下の通りです。

  • 血圧は130/80mmHg未満
  • 肥満者は標準体重(BMI22)を目指して減量する。
  • LDLコレステロール 120mg/dl未満
  • HDLコレステロール  40mg/dl以上
  • 中性脂肪150mg/dl未満(早朝空腹時)
2015/07/06/
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